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【考察】ドレミの歌に詰められたポップスのエッセンス

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はじめに

 

どうもpillolowです。

 

ドレミの歌の日本語詞を作詞されたペギー葉山さんのニュースを見て、

ご冥福をお祈りするとともに、改めてドレミの歌の凄さを考察してみます。

 

いやはや、ちゃんと聞いてみると、やっぱりいい曲ですね。

 

ドレミの歌って実は難しい

 

ドレミの歌って凄く難しいのです。実は。

この難しさで、これだけ国民に浸透していることが逆に驚愕です。

 

楽譜を見てみましょう。

 

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意味のある歌詞のついている前半部分₍上から4段分₎について、今回取り上げます。

まず難しさの証明として、一般的な童謡について考えてみます。

 

童謡のメロディは単純

 

童謡は誰でも歌えるような単純さが「ウリ」なわけで、

メロディやコード進行が単純なのが普通です。

 

以下代表的な3曲で使われるコードを書き出してみます。

 

・メリーさんの羊 … C,G

・かえるの歌 … C,G

・チューリップ… C,F,G

 

複雑にしようと思えば、いくらでも複雑にはなりますが、

3コードあれば十分なのです。

 


 

 

ドレミの歌のメロディは複雑

 

それでは改めてドレミの歌です。

 

2段目までは3コードのみの構成で、普通の童謡と同様です。

しかし、3段目以降で、注目してほしいのは「ラはラッパのラ」「シは幸せよ」

 

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メロディに#シャープが登場しています。

 

セカンダリードミナントコードが登場したせいですね。

 

C=T(トニック)、G=D(ドミナント)、F=(サブドミナント) 

に対してD,Eはセカンダリードミナントコードと呼ばれ、

これらを使うと一次的に転調した雰囲気になります。

 

※「よく分からないぞ?」という人は、

詳細は、初歩の理論書などで一通り押さえておくと、

今後のために良いと思います。

 


 

 

ちょっと話が横道にそれますが、

ドレミの歌ゲームというのが、昨年流行ったらしいですね。

発祥はバナナマンで、内容はこんな感じ↓

 

www.youtube.com

 

これが難しいのは、

途中で一次転調するのも要因の一つだと僕は思う。

 

話を戻すと、この曲で僕が一番センスを感じるのは、

・E → C で戻るコードの流れと、

・C7上で「さあうたい」で半音下がりになるところです。

 FGCという本流のコード進行に戻る所で、自然に半音下がりのメロディ。

 

・・・これは勉強になります。

 

ペギー葉山さんの日本語詞のセンス

 

日本でこの歌が国民的地位を築いたのには、

彼女の素敵な日本語詞の貢献が大きかったのでしょう。

 

僕が感心するのは、基本的にドは「ドーナッツのド」「レはレモンのレ」など、

初めと終わりの文字が一致していると思いきや。

 

「ソは青い空」でいとも簡単にルールを崩す柔軟さです。

でも、次は「ラ」の段だから「そ」で違和感はない。

 

「シは幸せよ」なんていきなり文章というかセリフになっちゃう。

けど、「よ」と「ド」の母音が一緒の「O」だから違和感がないし、

何より「幸せよ」なんてポジティブで最高の歌詞だ。

 

おわりに

 

ドレミの歌は、他の童謡とは一線を画すクオリティだと

個人的には思っています。

 

①意外とテクニカルなコード進行とメロディ ←でも聞いている人に意識させない

②口ずさみやすいポジティブな歌詞

 

あれ、これって普通に良いポップス作る条件じゃね・・・??

 

おしまい。

 

 

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